若き日の唄

辿り着いたところから
始まるような人生に
人は喜びを見い出す
枯葉は落ちて 土に還り
甦える時を待つ頃………
自分のその若さを少しだけ
恥じることも できるようになる

人生は………
戸惑うことばかりあるけど
今は ただ目を閉じていると
そこに歌が聞こえる

遠いヤシの葉影には
南の島の人生
アラビアの国は熱い人生
風鈴の音 風に揺れ
見渡せば今我人生
何かもの足りなくなるとき
人は自分の生き方を知る

人生は………
ときにはやさしさを裏切るけれど
その度に教えられて
そこに夢が広がる

人生は………
戸惑うことばかりあるけど
いつか その道を標すように
野分けの風が吹く
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