海辺のジャパニーズ・レストラン

月影と漣の
メニュー運んで
打ち寄せては
想い出が返す
海辺のレストラン

常夏の甘い風に
羽ばたくことも忘れ
浮かぶカモメになれるのなら

流れる時のままに
移り変わる季節も
知らなかったのに

綺麗だった貝殻も
いつしか砕けて
夢のかけら
拾い集めそっと
海へ帰そう

あの日恋の渚に
長い手紙を書いた
砂の文字をまた波が洗う

流れる時のままに
移り変わる季節は
誰のせいでもない

流れる時のままに
移り変わる心は
誰のせいでもない
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