水のエンベロープ

水の色のエンベロープには
頼りない文字が浮かんでる
君が持ってたこの部屋の鍵さ
封を切らずに確かめられる

さよならなどした覚えはない
会わない日が続いてただけさ
ずるい人ねと君は言うだろう
眉を悲しくひそめた顔で

夏を迎えに行くのは
いつでも二人だったね
今は窓を開ける度
冷たくなってく夜風に吹かれて…

砂の城を無邪気に壊した
あの日の事覚えているかい
どんな未来に身を任せても
今の僕には引き止められない

夏を迎えに行くのは
いつでも二人だったね
きっと幸せになれよ
君を傷つける言葉と知ってて

抱きしめたい 抱きしめたい
もう一度だけ 抱きしめたい
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