六月の詩

私の心の隙間に
六月の風が吹いても
あの夏はやってはこない
悲しみを殺したままに

笑いながら通りすぎていった
なまぬるい六月の風

夏を待つ都会の静けさ
渦を巻く鬱な気分
喘いでる私の自由を
掴みとれるのはあなたじゃない

去年の夏のままに
私はしゃがみこんでいる

私の夏は続いている
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