前略、道の上より

素意や 素意や~

咲きほこる花は散るからこそに美しい
散った花片(はなびら)は 後は土へと還るだけ
それならば一層(いっそ)斜めを見ずに
おてんとうさんを 仰いでみようか

海を潜るには 息を止めなきゃ潜れない
息を止めるのが いやなら海には入れない
海には海の世界があるし そうして再び 潜らずにいられない

山を又登る 登り疲れてふと休む 辺りの景色が 心支えと又登る
微(かす)かに山の匂いを嗅いだ それだけで 人は優しくなれる

波が続く様に 時の刻みも又続く
風も吹き止まぬ 時の刻みも打ち止まぬ
やれこれと返す事のべの中で 何が生きていく 証なんだろか
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