憂鬱という名の夢

人の目を無視して 髪を赤く染めた
鏡に映ったのは 17の僕の夢
あこがれのロックスターに なりたいだけだった
時間はかかるけど なれると信じてた

何も知らずに歌ってた
自分に聞かせるように ただ

それなりに大人びて チャンスをつかめた
見違えた俺の顔は 覚えられ広まった
一息で十年が 過ぎ去った後には
分厚い壁に出逢う 前ぶれも感じてた

数えきれない
景色を見た
なりたかったようになれた ただ

かなえた夢は 姿も なく
優しいくらい遠くて
心地よすぎて 錯覚した
手にした夢は 憂鬱さ

全てを知って 歌ってた
誰かに聞かせるように なぜ
でもあと一度 僕に戻れ
遠回りするけれど いいさ

自由になった 嫌われ者
悲しいくらい 純粋で
かなえた夢が 言ってたのは
楽しめるから 憂鬱を

それだけさ
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