ひとり行く

生きて行くのが さすらいならば
剣は心の 杖なのさ
やぶれ袴が ひらりと舞えば
闇に白刃の 風が吹く

人はそれぞれ こゝろの奥に
生きる淋しさ だいている
月にくるりと 背中を向けて
涙ふきたい 夜もある

のぞみむなしく はてない旅路
何を求めて 生きようか
雲と流れて さだめのまゝに
明日を追いかけ ひとり行く
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