コワレユクモノ

ざわめいた空気へ 飲み込まれ
少しずつ薄まる自分。
息苦しいほど からまり合っている
偽りも「幸せ」なのでしょう。

またいつものように 体の奥深く
あふれてくみたいに
聞こえ出す無数の声…。
ただ泣き続ける。叫んでいる。
つぶやいてる。どれが私?
このココロカラダどこへ向かうの?

今ここにいるようで 離れてく。
こんなにも はかないことに
気づいていたって
しがみつきたいのよ。
弱いのは 仕方がないでしょう。

「本物」なんてない。
選べるはずもない。
責めたてるみたいに
鳴り響く無数の声…。

泣き続ける。叫んでいる。
つぶやいてる。
みんな、私。
このココロカラダ
ちぎれ始め 痛みさえも
もう感じないの。
壊れるまでずっと向かってゆく。
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