シャボン

キラキラ光るネオンがやけに寂しい
午前0時に魔法が解けてしまうわ。
予報外れの雨の遊園地でさえ
お姫様にはなれないの知っていたよ

シャボン玉 掌で消えた
このまま二人飛んで行けたらなあ

「馬鹿みたい。」
他愛ない、素っ気ない会話
何気ない仕草も 全てが輝いて
何故か切ないや
言いたくて言えなくて。どうせ…
あぁなんで、好きなの?
飲みかけのオレンジジュース
甘すぎてむせちゃう

夜風に揺れる気持ちさえ忙しい
噴水越しの虹に願いを込めたの。
私の王子様になってくれませんか?
ガラスの靴は持ってないの、だめかしら

シャボン玉 ゆらゆら空へと
そのまま二人連れて行って欲しい

「お願い。」
らしくない、意気地ない自分
嘘くさい笑顔で 本当の気持ちだけ
ずっと堪えてた
いますぐに「君を好き」なんて…
照れ隠しできない
二人の恋はラビリンス
気づいてよ

土砂降りの恋模様 晴れそうにない?
傘なんて投げ捨てて
君の元まで走れ!

雨上がり打ち上がる花火
触れた手が重なる
パレード終わるまで
ぎゅっと繋いでて
加速する心拍数 止めて!
どさくさに呟く
かぼちゃの馬車が 二人だけ
「…さらっちゃえばいいのに。」
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