生命の名前

そういえば小学生の時 僕は恐竜博士で
拾った石全部に自分の名前をつけた
目は二つ、二足歩行で愛なんて歌ってる獣が
化石になった時何が残せるか

綺麗なものばっかり選んで
拾い集めてきたつもりが
いつの間にか引き出しの奥で
ぐちゃぐちゃになってやしないか

宝物 数えてみる
なんか 随分減った気がしてんだよ

時代の向こうまで届くような歌
未来の僕らにはじめまして
窓の外で朝が呼んでる
僕がいないならいないできっと別の誰かがやるでしょって
そんなこと考え中

そういえば中学生の時 僕はアニメの見過ぎで
憧れの主人公になれるような気がしてた
いつのまにか高校生になり僕は教室の隅で
別の主役の背景に 成り下がった

苦手なことばっかり 気にして
克服しようとしてきた間
得意なことが埃かぶって
得意でもなくなってないか

退屈な日々を喰う
優柔不断なモンスター

未来の向こうまで続くような歌
生命の温度がわかりますか
あてどなくただこれを書いてる
僕の頭の中でくらい世界を救う勇者でいたくて
絵空事考え中

青春時代の1ページ
そんなものが僕のすべてですか
形のないタイムカプセル
そんなもの埋めた覚えはなかったが

僕を呼ぶ声がする
懐かしくてひどく頼りない声

時代の向こうから届いた歌
未来は僕らの今になった
窓の外で明日が呼んでる
ずっと失くしたままの想いが僕のポッケから転がって
あの日の僕と交信中

生まれた時から主人公だった
僕は僕の勇者になった
ブレイブストーリー更新中

ねえもしもこんな僕に愛する子供が生まれたら
かけがえのないような そんな名前をつけよう
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