涙の酒

男一途(いちず)の 火の恋を
なんで涙で けされよう
未練ばかりが ただつのる
夜の暗さを はしご酒

浴びておぼれて なお酔えぬ
酒のにがさを かみしめる
露地の屋台の 灯にさえも
男心が 泣ける夜

涙ぐんでた あの顔に
なんで嘘など あるもんか
噂なんだぜ 噂だと
胸にきかせる はしご酒
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