鎌倉サイクリング

鎌倉駅前のレンタルサイクル屋さんで
自転車を借りてさ 君と海まで走った

夕方五時のチャイムが鳴って 少しだけ 少しだけ
あの時の君の泣いた顔思い出してた

海風 夕暮れ 君と街が赤に染まってゆく
本当は強くない 君の心 気づけなかったんだ

上り坂 君は遅いから ヘタクソに自転車こぐから
仕方ないね ここでずっと 君のこと 待っててあげるよ
もっと迷惑をかけていいんだよ どんな君でも受け止めてあげる
なにがあってもここでずっと 待ってるから 待ってるから おーいぇい

本当は私もねすっごいヘマばっかりする
人付き合いは苦手で ずっとギターを弾いてたの

自分のことを伝えるのは すごく怖い 怖いけど
君には知ってほしいの 私も弱虫だってこと

今日は 海辺の 和食屋さんで贅沢しよう
ふたりの好きなお刺身を食べて伊勢海老食べよう

鎌倉を走る江の電を 横目に見ながらサイクリング
いろんなものが違っても 好きなものが一緒ならいいな
笑えない夜も傷つける日も もうダメだって思っちゃう夜も
君の目を見て話せたら 不安な夜も もう大丈夫だよ

君は自転車こぐの遅いけど べつにいいよ
私がダメな日にその二倍頑張ってもらうから

鎌倉を走る君とふたり 遠くの街が光って見える
前を走る君の背中がいつもより優しく見えた
ヘマばっかりのふたりがそろえば 笑っちゃうような毎日になる
これからも君のそばで ずっと一緒に いられたならいいな
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