ナルシスト

変わってるふりは もう疲れたろ
鏡に向かって問いかける
映った顔は もう若くない
瞳にあの日を宿してる

笑ってるふりは もうできないよ
映画のラストじゃ泣けるのに
大事なときに限ってダメさ
君の泣き顔だまって見つめてた

夢ばかり追いかけて だあれも見ちゃいない
幕が開き幕が閉じ だあれもいなくなるのさ

自分を愛せぬ僕なのに
誰かを愛せるわけないよ
誰ひとり誰ひとり愛しちゃいないのさ
だからさ 愛されないのさ

自分を愛せぬ僕なのに
あなたを愛せるわけないよ
ひとりきりひとりきり いつもひとりきりで
都会の暗がりまっすぐ歩くよ

僕らしく今日から僕らしく
ネクタイ結んで目を閉じる
夜に見る夢は いつもそう若いころ
過去より未来が長いころ

冷たいと言われたよ 僕にはわからない
ステージでスポットライト 浴びたならわかるのかな

自分を愛せぬ僕だから
今夜のパーティ好きじゃない
誰か誰か誰か 僕をわかってくれだなんて
驕りさ わかっちゃいるんだ

自分を愛せぬ僕だから
今夜もあなたに出会えない
ひとりひとりひとり いつもひとりで生きてけるさ
電車に乗って歩いて仕事へ行くよ

自分を愛せぬ僕なのに
誰かを愛していいのかな
誰ひとり誰ひとり愛しちゃいないのに
だからさ 愛されないのに

自分を愛せぬ僕なのに
あなたを愛していいのかな
今夜だけ今夜だけ 僕はナルシスト
鏡に向かってナルシスト気取って
会いに行くから
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