男の足跡

男は生涯 一つの道に
拘りつづけて 光るもの
それでもあの時 ああしていれば
こうしていたらと 悔やむもの
少しは自分を 褒めてやれ
夜風が肩抱く 男の足跡

来る春短く ゆく秋長く
ひとりが身にしむ 昨日今日
思えば世間と 繋がる先は
一杯二杯の この酒場
思い出しみじみ 浸る夜
ここにも詩あり 男の足跡

男は依怙地の 表の顔と
情けにひと泣き 裏の顔
どちらもいとしい 男の顔さ
いく汗 轍の 道になる
少しは自分を 褒めてやれ
夜風が肩抱く 男の足跡
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