マザーツリー

精一杯背伸びしてみるよ今日は
マザーツリーから伸びているブランコへ手が届くように
地上は悲しみで溢れてるけど ツリーの上には満天の星空があるよ

ランダムに散らばる星屑はいつみても
バケツいっぱいにいれた金平糖をひっくり返したかのように
その配置に法則性は見当たらない 意味なんてない
でも僕らは 水の掬えない柄杓や シャケのとれない小熊や
毒のないサソリの物語を
夜空に見ているんだぜ

僕に生まれた意味がなくても 僕が生きる物語を想像せずにいられない

手を伸ばせ その涙と その涙が ちゃんと星座になるように
頑張れ 物語の始まりの場所へ
さぁいこうぜ さぁいこうぜ マザーツリーへ

世界中 すべての 子供が 母親から生まれてきた
君の母さんも そのまた母さんも そのまた母さんも そのまた母さんも
母さんから生まれた
頂上が見えないほど彼方から 伸びて来た命のバトン
たったの一人でも たったの一人でも たったの一人でも
リタイヤしたら 君はここにいない

それでも言うか 君はいうか 私は弱い人間ですと 言えるのか

手を伸ばせ その涙と その涙が ちゃんと星座になるように
頑張れ 言の葉は 枯れそうな時に 背中を押すから マザーツリーへ

さあごらん 数えきれない 涙が光ってる 力強く光ってる
諦めないで 優しいままでいることを 独りで隠した涙を
この地球(ほし)では希望と呼ぶんだ

手を伸ばせ その希望と その希望が ちゃんと星座になるように
忘れないで 僕たちは 愛される為に この世に生まれた 泣く為じゃない
さぁいこうぜ マザーツリーへ
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