Karma

虚構の灯 ホリゾント照らす
賞賛浴びる 華麗なる鳥よ
虚像を被り ハートは歪む
舞台を降りて 闇へ帰る

また
孤独になった
傷跡でさえ
忘れたいのに

さぁ かもめ かもめ
いつかの影 羽ばたけば遠ざかる
蔑む眼に震えていた雛鳥よ
笑いたくて 笑いたくて
しがみつく 朱の火が
熱く 塗り替えてゆく カルマさえ
燃やし尽くせ

回りに光る ガラスの眼差し
差し伸べる手は 憐れむように
帳は酷く メッキが笑い
気づかぬうちに 踏み外した

まだ
信じたかった
海原 渡る
見世物じゃない

さぁ かもめ かもめ
誰かの影 地に落ちた気高さで
叫ぶ“私はカモメ”いつの日も
笑うために 笑うために
目指していた 暁の陽が
映す 悲劇を招く カルマごと
撃ち堕として

また
飛べるだろうか
醜い翼も
愛せますように

さぁ かもめ かもめ
いつかの影 羽ばたけば遠ざかる
蔑む眼に震えていた雛鳥よ
笑いたくて 笑いたくて
しがみつく 朱の火が
熱く 塗り替えてゆく カルマさえ
燃やし尽くせ
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