子供のように

何でもない冬の景色 夕暮れの道
散歩の子犬 落ちた手袋 伸びる影
只の石に名前つけて 蹴って歩いた
踵を踏んで いつもの靴で 帰る道

大人になったけど 変わらない
空っぽのポケットが 少し寂しいだけ

一度遊べば ともだちだった 誰でも
顔もあだ名も 思い出せないけれど

何でもない冬の景色 繰り返す道
今日の匂いは 朝には消えてしまうだろう
只の石に名前つけて 持って帰ろう
振り返らずに 背伸びもせずに
歩いてみよう このままで

季節は終わり 時は巡る
僕らは今も 子供のように

陽はまた昇り 針は進む
僕らは今も 子供のように

氷は溶けて 大海を目指す (ここで)
僕らは今も 子供のように (僕らは ずっと)

小さな花が 芽吹いてゆく (きっと)
僕らは今も 子供のように (僕らは ずっと)

季節は終わり 時は巡る
僕らは今も 子供のように
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