月の憂い

月面を歩くみたいだ
君の肌の手触りと
夕陽に輝く髪

小さな石で躓く
夢見がちで歩いてる
道端の花の名前

歯が立たない 手足も出ない
勝負はついてる

どうしようもない 誰も敵わない
いくら誘惑に急かされても
君だけが世界の真ん中で

とてもだけど 僕は及ばない
君の身体に宿る宇宙の
一部にもなれない気がしているよ 今もそう

見知らぬ路地を曲がって
少し胸がざわめいて
夜がぼやけてきたら

しばらくこの心持ち
北風で目を覚まして
寂しさに肩落とした

間が持たない 落ち着きもない
やむなく白旗

いまだどうして 何も語れない
割り切れぬ言葉を積み重ね
くだらないカモフラージュしてばかり

その答えを 君に求めた
24時間内に聞かせて
さもなきゃ砂に溶けてしまいそうさ 今にも
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