旅立つ想い

星降る前に洗った髪を
君は夕焼けで乾かしていたね
心の隅に吹きくる風は
ほんのちょっぴり幸せのかおり

首をかしげてほほえむ君の
仕草は誰かにほめられたかい
愛することは一度じゃないと
わかっているけど無口になるね

宵待草にこぼれる砂は
君と旅立つ約束のようさ
指から指へこぼれる砂に
君の瞳が光をはねる

遠い想い出ふりむかないよ
明日のすき間に君がいるから
愛することは悲しいことと
わかっていても旅立つことさ
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