波形

はるか彼方で感じてた波動
堂々としてたその存在は
わずかな姿 残して今は
私達の声に夢託した

ああ はあ さあ

音声が体から離れて
風を切って描け放物線
混線した跡 たどれば それは
どこまでも瞳に映ってゆく

ああ この景色を
はあ もどかしさを
さあ 涙さえも取り込んで
満ち満ちてゆくの

息が音になり その意味が生まれ
引き換えに裂かれた光と陰
嘘か誠か はたまた黙るか
様々な波形重なる迷図

ああ はあ さあ

それぞれの気持ち足して引いて
そして掛けて割ってみる 試してる
どんな気持ち ああ
解読なんてできない時は
ただ抱きしめて

ああ この景色を
はあ もどかしさを
さあ 涙さえも取り込んで
生き生きてゆくの

ああ この景色を
はあ もどかしさを
さあ 涙さえも取り込んで
満ち満ちてゆくの
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