越後の雪次郎

親を泣かせた 十五の春も
今じゃ霞んだ 駒ヶ岳
お尋ね者でも 人の子あれば
熱い涙が こみあげる
いつか故郷に 恩義を返す
胸に越後の 雪次郎

蓑(みの)に藁沓(わらぐつ) 雪ン子見れば
遠いあの日を 思い出す
男をみがくと 古里捨てて
知った浮世の ほろ苦さ
花も咲かない 浮草なれど
泣くな越後の 雪次郎

おっか許せと 一筆(いっぴつ)書いて
そっと置いたは 二十両
妹嫁(とつ)ぐと 人づて聞いて
爪に火ともし ためた金
どうかしあわせ 両手を合わせ
あばよ越後の 雪次郎
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