夜行性の2人

肌寒い4月
夜はまだまだ冷え切っている
街灯が消えていく
水に沈んでいくような感覚

口下手な僕を
馬鹿にしないで

想像上の生き物が僕を
本当の意味で殺しに来るよ
夜行性の2人が逃げ切っていく

薄暗い夜明け
始発が走る
眠気を運ぶ
真面目なことを話すのが
苦手な僕らしいでしょう

口下手な僕を
馬鹿にしていてよ

現実がお金のない僕を
本当の意味で殺しに来るよ
夜行性の2人が逃げ切っていく

「最低な季節が今年もやってきたよ」
それ年中言っている気がするよ
最低な朝だって意外に笑っている
僕のことを見ていてよ

愛情なんて意味のない時代に
本当の意味で殺しにいくよ
夜行性の2人は笑っている
想像上の生き物が僕を

夜行性の2人は
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