夏草のタンゴ

踊ろうよ 夏草のタンゴ
窮屈なヒールは脱ぎ捨てて
初めて出会った日と同じさ
陽射しも 牛后の青い空も
セニョリータ 君の襟足には
夏草の香りがするのさ

踊ろうよ 情熱のタンゴ
転がって 時には寝転んで
ごらんよ 蝶や蜂のダンス
誰にも縛られず 舞い踊る命
僕らは 自由なつむじ風
あの日も そしてまだ今も

一雨来そうだと 誰かが言うけど
ずぶぬれの気持ちよさ
憶えてるよね

踊ろうよ 夏草のタンゴ
煩わしい事は 全部気のせいさ
昨日は 懐かしい抜け殻で
そうさ 明日なんて 彼方の蜃気楼
名もなき 旅人に戻って
踊ろうよ 夏草のタンゴ
ねぇ僕と 燃えるようなタンゴ
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