AlegriA

のたうつ程に求めるのなら与えよう
絶望さえ糧にしてしまう、さぁ…おいで
身も心までも差し出すなら応えよう
悲劇も悦楽に呑まれる

余りにも赤裸々な劣情に浮かされ乍ら
…溶けていくようさ
軈て痺れる様な瞬間だけを願い生きる

嗚呼…渇望する魂よ、杯を掲げ
壊れる程『歓喜の謌』を歌おう
喝采では満ち足る筈もない疼き
賭ケルホド狂オシイ

慾の泥濘み溺れそれでも欲しいのだろう
足宛くたびに溢れてしまうのは、微笑み
時を重ね積み上げた総て代償に
得るのは…姿なき幸福

心さえ剥き出しにされて伸ばしあった手が
…纏わりついて
互いに隠していた秘密の場所に触れる

嗚呼…激情という言葉も及ばない刺激
感じたなら歓喜の嬌声(こえ)を上げよう
『滾ってしまう…』
分かり合うという術の最果ては、ここさ
賭ケルホド愛オシイ

二度とは抜け出せない螺旋に縛られて
Ede, bibe, lude, post mortem nulla voluptas.
命を感じよう

渇望する魂よ、杯を掲げ
壊れる程『歓喜の謌』を歌おう
喝采では満ち足る筈もない疼き
どうしようもないほどに欲しい…もっと

感情が引き裂かれ本能が開(はだ)け
心からの歓喜の嬌声(こえ)が響く
絶頂を分かち合うことこそが、愛さ
賭ケルホド愛オシイ
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