頬を撫でる柔い感触 今も甘やかなその記憶は
語り合った夢の分だけ 脈を打つ痛みになる

傷跡 何度も爪を立てて
癒えてゆくこと 拒んだ

時よ流れないで 少しだけ
貴方を思い出に 閉じ込めたくない
ああ 失われたあの日々は
まだこの胸に 鈍い光揺らめかせてる

崩れ落ちた街を彷徨い 砂の一粒を探している
「答えなんて…」嘯きながら でもどこか期待してた

一言聞かせて 遺したのは
悲しい歌だけじゃないと

時は流れてゆく 残酷に
儚い面影は 遠ざかるけれど
なぜ 出逢えたこと悔やめない
目を背けてた純な想い またこみあげる

時は流れてゆく どれくらい
この世界の形 変えてゆこうとも
ただ愛していた それだけは
もう忘れない 消えはしない誓いと共に
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