ドミノ

朝靄の静けさがいつも胸を締め付けた。
並べ続けていつしかそれは道を作ってた。
一息で崩れ去る物をいつでも探した。
水に沈んでく花火、空を走り回ってた。

他愛ない話もあなたと話せば、
何より意味のある事だと思えた。

言葉では伝わらない思いが多すぎたかな。
明日はやり直せる、きっと。

あなたの隙間に合わなくなったら、
自分さえも正しく導けなくなった。
絶え間ない雨達と一緒に泣いてた。
からからと音をたててドミノは崩れた。

夕霧が眩しくて1人息を詰まらせた。
少しだけ出た涙を1人指でなぞってた。

限りない命の中から出会えた。
誰より守るべき人だと思えた。

口に出してはいけない言葉を言いすぎたかな。
いつかはやり直せる、きっと。

散らばる欠片が戻せなくなった。
思い出したく無いのに忘れられなかった。
戻らない後悔と一緒に眠った。
嘲笑うかのようにドミノは倒れた。

初めに戻って1から思い返してみたら、
想い出は全て嫌気がさすほど綺麗。

下らない事さえも今思い出せば、
かけがえのないもの。
本当にありがとう。

僕が
あなたの隙間に合わなくなっても、
これからは正しく歩いて行けるから。
絶え間ない雨達はいつしか止んでた。
散らばってたドミノをまた拾い集め
願いを乗せよう。
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