冬物語

街路樹が 輝きを灯して
この街は 表情を変える
北風に かじかんだ指先を
包み込む 眩しいその笑顔

この季節を 好きになれた
凍えそうな夜も そばにいれたら
こんな日々を 奇跡と 呼べるよ

舞い落ちる 粉雪の中で
いつまでも 手を繋いでいた
冷たい風が 教えてくれた
寄り添うことの ぬくもりを
離さない あなただけを

ため息が 白く空に消えて
震えてた 眠れない夜
人波に 流されてみても
辿り着く答えもなくて

「一人きりで 生きていく」と
強がる私が 隠した弱さ
その全てを 包んだ 優しさ

一人きり 泣いていた夜も
誰よりも そばにいてくれた
優しい瞳が 教えてくれた
共に生きる その意味を
見つめてる あなただけを

舞い落ちる 粉雪の中で
いつまでも 手を繋いでいた
冷たい風が 教えてくれた
寄り添うことの ぬくもりを
離さない あなただけを
×