カシスオレンジ ~もう、いいわ~

どうして?って聞いたの
あなたの答えは
根も葉もない嘘 ちりばめただけ
知らないって答えた
あなたは時々
タバコに火をつけ 煙をはく

初めて出会った ゴールデン街で
あたしに ささやく 甘い言葉は
カクテル片手に 夢をみていた
ガラスの心に 火をつけたの

なんで あたしは信じたの
誰にでも 言ってた愛の言葉は
お酒を初めて飲んだみたいに
あたしを惑わしつづけたの

今まで ありがと
思ってもないこと
言ってみたかった かっこいい言葉
さよならを決めた あたしのくちびる
今でも 震えが 止まらない

「もういいわ 今日で終わりにしましょう
別に悲しくなんかないのよ
だって 恋人とかじゃ なかったものね
こういう関係とか なれてるし
あなたと別れたからって、
べつに…べつに…べつに…」

なんで あたしは信じたの
誰にでも 言ってた愛の言葉は
お酒を初めて飲んだみたいに
あたしを惑わし続けてた

ひとりで歩いた
朝もやの中
心から消えない あなたの声と
いくら洗っても 消えてくれない
タバコのにおいに さよならした
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