忘れてしまった夏の終わりに

俯くのを止めて 君の目を見つめて
「ごめんね」と 「ありがとう」を
繰り返した

遠回りの先 これが最後の話
閉ざす様に 綴じる様に
さよならをした

月の下 思い出すのは
楽しいこと ばかりだから

せめて、悲しまないで
お別れまで、手を繋いで

息を止めて 見上げたのは
灯る花の 綺麗な色

刹那の日々を 過ごした記憶が
握った手を伝う

星の海を 飾り立てた
夏の花を 望て(みて)いたことを

今日のことを
また、話せたら嬉しい
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