トントン

街の広場に どんとそば立つ
ぼくご自慢の舞台
悪いヤツらを うんと懲らしめる
正義の味方なのさ

気負うことなんてない おじいちゃんの代から
つづいてる 誇らしい お仕事なんだ!

トントン 腕を振るえ
最高のエンドステージ 作ってみせるんだ
トントン 胸痛いのは
重たいカナヅチのせいさ ただそれだけなんだよ

ある朝早く 王様が来て
仕事のご依頼だ
「お尋ね者の あの魔法使い
今日こそ捕まえた」

気を取られてたんだ 多数決ばっかり
見ないふり なくした 答えはどこ?

トントン 溢れ出した
迷いこらえきれずに 肩を震わせた
トントン うつむくまま
言葉を失ったぼくに 彼が口をひらいた

「俺はこの罰を 甘んじて受け入れるぜ
それほどのことをしたんだ
でも後悔はない だからさお前に託す
誇りをもてよ」

トントン 腕を振るえ
最高のエンドステージ 作ってみせるんだ
トントン 胸痛いのは
重たいカナヅチのせいさ ただそれだけなんだよ
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