あの頃の唄をもう一度

開けもしない教科書はずっと新品で
仲間達とギター弾いて夢を見てた
紅一点の存在だった
お前の写真を財布に隠してた

酒と煙草見逃してくれるあの店を
二人だけでそっと抜けて 想いを告げた
月灯りでもまぶしくみえた
最初のくちづけ 心がふるえてた

あの頃の唄をもう一度歌いたい
今夜はお前が沁みる
正直に生きる愚かさを捨てなけりゃ
想い出にしなくてすんでたよ

あがりまくりメチャクチャな初のステージを
前の席で声を枯らし 観ててくれた
打ち上げなんて はしゃいだ後に
初めて結ばれた 眠れやしなかった

どんなどんな悲しみもきっと二人には
近づけたりしないからって 誓ったのに
卒業 就職 流れに迷い
自分のことだけ… 結局泣かせてた

あの頃の唄をもう一度刻みたい
心にお前が熱い
正直に生きて馬鹿を見りゃそれだって
今よりいい顔してるだろう

あの頃の唄をもう一度歌いたい
こんなにお前が沁みる
泣きじゃくることも失敗もあるけれど
追いかけるものだけ失くさない
もう失くさない
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