野付半島

根室海峡 潮風受けて
君と歩いた 野付半島
かすかに見える 島影は
この手伸ばして 届かない…
僕の心に 棲(す)んでる君は
今は今は 遠い女(ひと) 遠い女(ひと)

海に突き出た 一本道に
朽(く)ちたトドマツ 霧がさえぎる
丹頂鶴(たんちょうづる)の 哭(な)く声が
僕の心に 突き刺さる…
ひとりぼっちで ふるえてないか
君は君は どこにいる どこにいる

尾岱沼(おだいとう)から 原生花園(げんせいかえん)
行けば木道(もくどう) 砂の半島
か弱く咲いた クロユリに
君の面影 重ねてる…
いつか必ず 戻って来る日
僕は僕は 待っている 待っている
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