満月

一人でこもってたあの部屋を
とびだしお前に出会えたんだ
ふざけてばかりで仲良くなんて
なれないヤツだろうって思ってた

二人で食べた「満月」の焼きそばの味
帰りの車で聴いてたフラカン

どっちが先か競争してた 丘の上も
本当は怖くて逃げたかった 橋の下も
誰よりケラケラ笑っていた お前の姿が眩しかった
何よりも嬉しかった

二人であの町をとびだして
出会えた仲間がたくさんいる
増えてく期待に応えようとして
一人で悩むことが多くなった

都会の空に満月が隠れている
見失っていた二人の距離感

もう少しだけ話したかった 雨の夜も
怒りをぶつければよかった 駐車場でも
頼り方を忘れてしまった 愛想笑いとか苦しかった
お前は今 苦しくないか?

あのとき、確かに「待ってる」って言ったよな
それだけで走りはじめたんだよ
今、今、お前は今、どんな夜を探してんだよ

大きな夢を追いかけるとか そうじゃなくて
誰かを笑顔にするためだけ それだけでいい
もう一度一緒にあの人を 笑わせてやろうぜあの顔を
ここからまたとびだすために
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