リンゴ村だより

ゆれるコスモス分けて
丘へかけてゆくの
今年も赤く熟(う)れた
リンゴに会いたくて
お日さまを吸い込んだ
ひとつずつの幸せ
リンゴは笑って
私を見てる

もうすぐ父さん母さん
リンゴもぎはじめる
リンゴたちは大きな
都会(まち)へと旅立つの
夏休みに遊んで
手紙も来ないあの子
リンゴが届けば
思いだすでしょう

まっ赤に輝いてる
ひとつずつの幸せ
ひと口かじれば
秋がしみます
ひと口かじれば
秋がしみます
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