悪いユメ

悪いユメ 目が覚めた
目覚ましが町を騒がせている

君とはもう さよなら
そう決めて何度目の朝
眠っている横顔 なんか悲しそうだから
頭をなでて今日も「いってきます」

くたびれたこの日々と
泣き虫なあたしのことを
抱きしめてくれるのは 君しかいないけど
君にはあたしだけじゃないよね

ただ君を好きになっただけで
あたし悪いことしてるみたいね
叶えてほしいわがままなんてさ
たった一つだけなのに

片付けが苦手な君
だけど今日はきれいだね
ねえ『あの子はいつ来たの?』
なんて聞けないまま
今日も君の腕のなか

大丈夫分かっているつもり
だけどつもりは所詮つもりよ
君の知らないこの涙が
あたしを苦しめるの

あたしバカだから期待してるの
君があの子を嫌いになって
あたしだけを見つめてくれたら
なんて かわいそうなユメ

ただ君を好きになっただけで
あたし悪いことしてるみたいね
叶えてほしいわがままなんてさ
ほかに何もない
たった一つだけなのに

悪いユメ 目が覚めた
隣にいる君のユメを
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