なみだ雪

胸の底まで 染み込むような
みぞれがいつか 雪になる
北国の 北国の
春を待てずに 旅立てば
駅で見送る おまえの頬に
流れ流れて なみだ雪

人もまばらな ホームの隅に
舞いこむ雪に 明日を見る
戻らない 戻らない
夢を追いかけ 振り向くな
かたいベンチで 最終列車
待てば遠くで 泣く汽笛

いつかおまえを 迎えに来るよ
幸せひとつ 手土産に
その時は その時は
強く抱きしめ 離さない
なみだ溢れた おまえの頬を
拭いてやりたい もう一度
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