オレンジの詩

あなたが走ると決めたから わたしも走ると決めたよ
影を踏むように 季節を越えて

陽だまりに落ちたあなたの世界はもう遠すぎて見えない
強がりが溶けた紅茶の残り香だけ辿って見上げた
いつか話した オレンジの空

あなたが止まると決めたから わたしも止まると決めたよ
影は広がり 世界も止まる

陽だまりに落ちたあなたの世界は今どんな色だろう
強がりが溶けた紅茶の残り香すら忘れそうになる
いつか触ろう オレンジの空

あなたが消えても わたしは消えなかった
あなたを運ぶ煙と空がオレンジに見えたよ

陽だまりに落ちたあなたの世界は今どんな色だろう
オレンジの空に呼吸の音はしないけどいつか会えるよね
あの日話した 二人の場所で
約束しよう さよならまたね
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