はじまりのシーン

旅にでよう 古い古い記憶へ
眠るように 滑るようにゆっくりと
アルバムでも 見たことのない雪景色
朝のひかり 母さんが笑ってる

聞いてみよう まだ小さな自分へ
何よりも うれしかった時のこと
夏の夜に 話しかけたおばけは
どんな色で どんなにおい? どんなかたち?

はじめて空を はじめて空を 見上げた時に
まぶしい空を まぶしい空を 見渡した時に

何を見たんだろう 何を見たんだろう
何を感じたんだ 何を感じたんだ
何を感じたんだい?

話しかけよう 膝小僧の自分へ
傘もささず 走りまわる土手の上
橋の下で 両肩から湯気がたつ
川のにおい へらぶなの影 揺れている

はじめて人を はじめて人を 好きになった時
はじめて胸が はじめて胸が 痛くなった時

まぶしさの中で うれしさの中で
寂しさを知ったよ 寂しさを知ったよ
寂しさを知ったよ

笑いかける 風の中の君へ
踏切りの前 小さな空見上げた
草のにおい 猫が眠る駐車場
いつもの角 公園まであと少し

はじめて君を はじめて君を 好きになった時
ゆっくり世界が 静かに世界が
確かに変わった

君と歩いてる 君と歩いてる
どこまでいこうか どこまでいこうか
どこまでもいけるか どこまでもいこうか
君と歩いてる 確かに歩いてる 君と歩いてる
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