勿忘にくちづけ

朝燒けの路 一人 歩行(アル)く道
町は日々 暮らし 新しく変わり
あちこちに ちらりする あなたの薫り
それは花のよに 繰り返し
咲きは散り 蕾 懐かしくもあり
次々に 肩寄せる 日向で隣
染まる指 勿忘にくちづけ
あげたいの あなたに
これまでを
語りつくせるなら 語りつくすでしょう
夜十(ヨルジュウ)語り合えば わかる日も来るでしょう
言葉に変えるなら 幾千かかるでしょう
ひとめ見つめ合えば あなたのものでしょう

溶ける月 勿忘にくちづけ
あげたいの あなたに
これまでを
語りつくせるなら 語りつくすでしょう
何も言わず時は 過ぎ去ってゆくでしょう
空を染める藍(アオ)は 何を映すでしょう
あなたが笑うなら あなたのものでしょう

朝燒けの路 一人 歩行く道
町は日々 暮らし 新しく変わり
あちこちに ちらりする あなたの薫り
×