秘匿

幼い頃の自分は
ずっと素直だったかしら
がっかりしてしまうことが
とても怖くなっていく

君を好きだとは
何も言えないでしょう
眠りそこなって

まっすぐに 声も出ないほどの
拒絶をどこか求めている
何もかも 暴かずにいられたら
愛は特別なまま
君は特別なまま

目につくサインの全て
思い出される物語
君の小さな痕跡を
探して回っているようだ

マニュアルを知らない
特例の中で
君を 僕は

馬鹿らしい
真面目に取り合えない
自分自身のことだけに
何もかも 明かさずにいられたら
なにが普通なものか
愛が特別なのか

認められたら

認められたら
君も 僕も

抱きしめて 声も出ないほどに
そこで涙が溢れても
ここに居る 僕を君は見てて
愛が特別なように
君が特別なように
認められたら
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