二階建ての住まいの
ある暮らしの中で
君は育った
窓に生花飾りながら
枯れたら取り替えるたびに
季節は巡った 部屋を彩った

長い夜 こんな話をして
夜明けまで時間を潰している
優しい君は大事にして
僕が蹴飛ばした
僕が蹴飛ばした花

悲しいだけの時間に限らない
記念日はたくさんの人
贈り物を持って歩いていく
優しい人は愛される
僕は難しいけど
君は叶うように

細い声が 震えないように
夜明けまで 時間を潰している
そうして僕の弱い部分を持って
逃げて行く
鳥が逃げて行く空

夜に腕を掴まれた
僕は難しいけど
君を思い出すよ

ちっとも素直にならない僕を
許さない
夜は許さない
どうして僕ら離れていく
また花を持って会いに行きたくなっても
遠い町のどこか
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