いろはにほへと

すらりすらりと書き記す
和歌の様に
走り続ける筆の足
ひとつひとつに込められた
あなたとの彩葉が
この白い紙を染めあげていく
出逢いとは罪なもの
守りたいひとつの夢

いろはにほへと
巡り会いたしまほろばよ
桜の下で
眠るまで酔わせておくれ
言葉にならない気持ちは
この香が運んでくるよ
夢見し春の白き花

ほろりほろりと泣き隠す
涙の跡
サヨナラを言えないまま
夜を越えて
立ち止まることも許されず
走れ走れと声が響く
季節とは罪なもの
何度でも巡るのだから

憧れてたその背中に手を伸ばして
描いた夢 空の蒼さは激しさと切なさと希望
笑いあった時間があるから
惹かれあった想いがあるから
強く強くまた巡り会うように

いろはにほへと
巡り会いたしまほろばよ
桜の下で
眠るまで酔わせておくれ
言葉にならない気持ちは
この香が運んでくるよ
夢見し春の白き花

いろはにほへと
巡り会いたしまほろばよ
酒に桜とうつつかな
あの夢は希望
重ねた色の数だけ
涙で霞んで見える
夢見し春の蒼き空

夢見し春の白き花

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