愛してた

短く切った髪を
あなたはもう知らないけど
夏が来る前に見せるって
最後に交わした約束

まだ鮮やかな記憶ひとつも
思い出に出来ない あの日

あなたの右手離さなければ
今頃笑い合えたかな
まだ心に残った声が
愛しい すぐには消えない

傷つけ合った夜も
何度も許し合う朝も
二人の隙間を埋めるように
そっと重ねた唇

静かな愛に気づいた頃は
あなたはもうここに居ないから

涙枯れるまで泣き続けた
その手も大きな背中も
笑った顔もあの仕草も
愛した あの日にサヨナラ

あなたの右手離さなければ
今頃笑い合えたかな
まだ心に残った声が
愛しい すぐには消えない

それでもあなたにサヨナラ
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