僕は知らなかった

言えないことはだんだん減って 恥じらいもなくなって
あんなに思い悩んだことも 今では笑い飛ばしてしまう
僕はそれでいい あなたは違う
そんなことも分からないまま 過ちをおかした

たくさんサインをくれてた あなたの言葉と表情に
大したことないさと自分の測りでひどい言葉をぶつけた
本心じゃない 言い訳もできない
一緒にいるのにずっと一人にさせてた事実

失礼のないように怯えながら慎重に言葉を紡ぐ
そんなことに疲れた僕は 甘えてばかりだったね

あなたの好きなもの 嫌いなもの 許せないこと 笑えること
好きな匂い 町 音 全部覚えていきたかった
僕は知らなかった 僕は知らなかった
愛されることより 愛して初めて満たされること

人に親切で優しい そこが大好きでしたって
違う 汚い自分を許すための免罪符だったんだ
今となっては この優しさは
持ち続けることが僕からあなたへの贖罪

人が人を理解するには途方もない時と根気が要る
そんなことに疲れた僕は 必要な瞬間さえも

あなたの抱えてた心の底 不安 悲しみ しがらみも
二人なら越えられることが 沢山あっただろう
僕は知りたかった 僕は知りたかった
愛されることより 愛して初めて満たされるもの

今は壊れてしまって構わないから 僕の世界と
向き合いたいんだ 向き合いたいんだ

あなたの好きなもの 嫌いなもの 許せないこと 笑えること
好きな匂い 町 音 全部覚えていきたかった
僕は知ってたんだ 僕は知ってたのに
大切にするにはあなたの声を もっと聞けばよかった
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