過ぎたことのように

大海原かけてゆく
Uh… Uh… Uh…

昔から 何もない海を見ていると
なぜだか ありもしない記憶に 胸がきしむのです

潮騒が 風に乗りここまでくる
波間に見えた船の 知るはずのない痛みを 覚えている

大海原かけてゆく
触れたことのない 温もりさえも

過ぎたことのように まるで
過ぎたことのように ずっと前に

群れをはなれた 一羽の鳥がはばたく
遠くに見える列は 乱れることなく 振り返ることもなく

船を背に かけてゆく
灰色の空を掴む 羽の音も

過ぎたことのように まるで
過ぎたことのように ずっと前に
×