三月を越えて

さよならも告げないで あなたはひとり
どこかに行ってしまった 守れない約束だけ置いて

写真ひとつも残さないまま
思い出ならばこれからのはずだった

三月を越えて あなたに会いたい
花が咲いたら海へ行こうと あの時言ったじゃない

小さな部屋の窓辺 わたしはひとり
あなたがくれた種に 水を注いでその時を待ってる

何色なのかわからないまま
思い出にして枯らすのはいやだから

三月を越えて あなたに会いたい
花が咲いたら海へ行こうと あの時言ったじゃない

三月を越えて あなたに会いたい
花咲く前にさよならなんて あんまりすぎるじゃない
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