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蜃気楼

 
嗚呼
蜃気楼の向こうにはあの夏

待ってるだけなのは
息が詰まった

絵を描くことで自由になった
5Bの鉛筆が描く
白に黒い世界

幼い頃 有り余るほど
時間なんかあったはずが
描き切れなかった
夢中で走ってた

きっとどっかずっとあった
時計仕掛けの爆弾
気づいた時にはもう遅すぎたの?
引き返すことも諦めることも
どっちも出来ないんだから
そうさ 僕は今も
あの日のままに描くしかない

着信音が鳴って
僕のポッケを震わせた
遠い田舎から
変わらない電話の主が
あの頃の僕と話してる
僕は迫真の演技

嗚呼 蜃気楼の向こうにはあの夏

日々の絵の具が
乾いて僕らを固めていく
自由になる為に
描いてた事を忘れるくらいに

夕方に流れる
七つの子が鳴り終わるまでに
帰らなくちゃ
みんな夢中に走ってた
あの頃の僕が振り返る
わかってる 今、行くから

嗚呼 蜃気楼の向こうには あの夏
嗚呼 蜃気楼の向こうには あの夏

止まってるつもり “今日”はもう”昨日”
また同じ位置からのスタート
それの繰り返し あそこで引き返し
あの時の未来僕は立ててますか