夜空綺麗

冷たい風が耳をつまんだらそっとぎゅっと抱きしめてよ
深爪した指先強く押しつけたコート
あぁ果てしのない夜空きれい

虚しく終わる日はそばにいるよ知らないことは囁いてよ
持ってないものはきっとあたしが持ってるんだよ
もう充分だと言われてもあげる

振り返ったら悲しみが座って待ってた
あまりにも泣いているから手を差し伸べた

あの時あの日のあなたに愛してると
言いかけてつまずいた それすら
愛おしく儚い日々を今目の前の
あなたとあなたとあなたと過ごしている

嵐の終わり手のひらに乗せた雨粒は瑞々しくて
涙に見えたのはあなたが笑っていたから
恐怖も幸福もはじめての角度

忘れないから消えないでと抱きしめた
不確かで粉々だね二人の塊

乾いた綺麗な夜空も白い朝も
出逢えて見上げて塗りつぶせた
錆びてゆく不安を大人のふりをして
蒼空知ってるふりして過ごしてた

あの時あの日のあなたに愛してると
言いかけてつまずいた それすら
愛おしく儚い日々を今目の前の
あなたとあなたとあなたと過ごしている

冷たい風が耳をつまんだらそっとぎゅっと抱きしめてよ
気が付いた少しとれた口紅はあなたのとこ
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