frost

泳ぐ 波音
冷たく 響いた

交差する呼吸と心音
青白く揺れる太陽
泣きじゃくる海に浮かぶ
微笑まない花びら

誰よりも近く寄り添った
雨よりも深く曇らせた
凍りついた回想リフレイン
気付けばいつも真夜中

溢れて 揺れて 溺れていく
悴んだ指先をずっと離さないで
あどけない頬に 伝う雪は
映す水面に咲いた

寄せては返す 波の行方
沁みついた想い出をそっと連れ去ってく
いつかの君の無邪気な面影が遠ざかる

零れて 溶けて 沈んでいく
臆病な手のひらをずっと繋いでいた
虚ろな空を 泳ぐ雪は
波紋に変わり 消える

寄せては返す 波の行方
沁みついた想い出をそっと連れ去ってく
あの日の君が心の彼方で 白く染まる
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