HANA-MICHI

これでもうおしまい 星も見えない
あなたを泣かせることはない
薄汚れた受話器の向こう側で
使い古しの作り笑顔 雨音なだめて
楽しく踊るわ 私のためだけ

今夜降り注げ ネオンの木漏れ日
ひたむきを輝きに変える この花道よ

私たちの未来は いつも信号待ち
迂回する惑星みたいに
誰かに抱かれても 邪魔はしないでね

合わせ鏡で 数えてみて
やさしい彼女の夢を
好きと言えず 泣いてたあの日

遠くふるさとの 写真を伏せたら
傷跡を艶めきに変えて 夜をまたぐわ

らしさなんて弱さの裏返しだから
派手な睫毛に そっと揺れる涙には
お願い 気づかずにいてね

びしょ濡れの交差点
愛しさも歯がゆさも
すれ違い また出会い
きっと結ばれるはず

そうは言っても未来は いつも信号待ち
気分次第でもいい 約束もなくていい

らしさなんて弱さの裏返しだから
迂回する惑星みたいに
誰かに抱かれても
邪魔しないでね
×